漢方薬の世界では、痛風は湿(しつ)と熱が原因です。
意外なのですが、痛風と外反母趾は発症原因が同じなのです。
したがって、治療法も漢方処方も同じです。
外反母趾は痛風のために処方した漢方薬で正常に戻れます。
腫れの原因は湿です。
水分代謝が良く、足が浮腫まない方は痛風にはなりません。
湿が足に溜まるため、足が浮腫んでふくれます。
親指の付け根あたりに、角度40度以上に骨が突き出てくるのです。
この骨のでっぱりは浮腫みが取れると同時に元の正常の位置に骨が治まります。
湿がたまり腫れると痛みを伴います。痛みの原因は熱です。
湿は熱を生じやすく(発生し易く)
熱は痛みを作ります。
痛む時と痛まない時があると言うのも足に熱が有る時、
熱が無い時が有ると言う事です。
痛風は湿と熱が原因ですので
湿と熱を取り除くだけで正常の足に戻ります。
ですから
ビールで痛風や外反母趾が悪化する原因は
湿と熱(アルコール)を同時に与えるからです。
痛風に成り易い方というのは、
口が渇いて水を沢山飲む割に、気力が不足(倦怠感 疲労感の方)し、
汗をかけない、大便や尿から余分な水分を出せない方が多いです。
余分な湿を体外に排出できない為、湿が溜り足先が腫れ疲れていると
気や血が不足していますので熱を抑えきれず熱が発生し痛風となります。
腎臓や肝臓が弱い方は注意が必要です。
腎臓と肝臓は水の関所をする臓器だからです。
これらの臓器が弱体化しますと水門を閉めますので
手先、足先に湿が溜り痛風に成り易いのです。
現在は、自動販売機で簡単に冷たい清涼飲料水を飲めるため
温かいお湯を摂る事が少ないです。
冷たい水はのど越しが良い為、必要以上に水を摂り過ぎる傾向にあります。
このような環境も発生しやすい原因です。
日射病予防の為に水を摂りましょう
水は体内を綺麗にします。
等々でテレビラジオで宣伝されています。
安易に水を摂り過ぎる事の恐さをわかっていないのです。
此れは水毒という考え知識がないからです。
必要以上に水を摂り過ぎている方が多すぎるのも
痛風の方が増える原因と思われます。
水が体内に多すぎますと水毒となり色々な症状がでてきます。
手足の痺れ・食欲不振・もたれ・吐き気・身体が重いダルイ・眩暈がする・耳がつまる・鼻水・鼻づまり・心臓が動悸する・浮腫む・水太りする・関節が張れる・足に水が溜まる・痰が発生する・身体が冷える・湿疹ができる・肌が痒い・水膨れの蕁麻疹・腫瘍ができる・五十肩になる・血圧が上昇する 等々の症状も発生しやすくなります。
雨季や雨の日には痛風や外反母趾が腫れて悪化します。
外気の湿が皮膚から体内に侵入するからです。
気力があって水分を出す力があれば問題ないこともありますが、何事も過剰摂取はよくありませんね。
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